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【前書き】
緊急事態宣言が解除あれる見通しが立ってきて、求人掲載をしたいという
お問い合わせが増えてきました。
打合せではどういう企業が求人募集をしているか=他社事例や求職者の動きについて
聞かれることが多いです。
企業は2つに明確に分かれました。
前者は宣言中に先手を打って求人募集を積極的にする企業です。
他企業が動いていない時期をチャンスと捉えて積極的に投資をしている企業もいれば、
いつもよりは掲載費を抑えつつも、しっかりと採用活動をしている企業がいます。
後者は宣言解除されるまでは採用活動をしない!と決めてる企業です。
休業をしている企業、雇調金を利用しながら正社員を休ませている企業、売上が戻らず最低限
の正社員のみで運営している企業などなど様々です。
”どっちが正しいのか?”
という正解はありませんが、こういうコロナ禍でも
・良い人材を獲得するために積極的に採用活動をしている
・年間100人の採用スケジュールを立てて採用活動している
・年内新規出店計画があり、物件取得済でオープンに向けて採用活動をしている
※ただし肌観ですが、採用コストを抑えたいという目的から人材紹介を利用する企業は減っている気がします。
正しい戦略を持って、今後に向けて採用活動できればと考えます!
求人広告の営業マンとして活動していると中小企業の経営者や
大手企業の人事担当(部長クラス)と直接会話するケースが多々あります。
本日は今後の飲食店経営に役立つ情報を皆さまにお届けしようと思います。
※あくまでも参考程度で見てください。
★大手チェーンでも新卒の内定受諾率が下がっている?!
こちらは誰でも知っているカフェを全国400店舗展開する企業から聞いた話です。
新卒採用に対して例年は内定受諾率60%のところ、今年は40%まで低下。
低下した原因はさまざまあるものの、やはり”飲食店は不安定で将来が不安”という親御さん
の意見が介入していると見受けられます。
人事担当が内定辞退した新卒生に話を聞くと業績が好調のスーパーへ就職するとの声が多かっ
たとのことでした。
小売業界の新卒採用動向をみると、たしかに全体平均よりかなり高水準となっているのが分か
ります。
新卒採用|小売業界での採用を成功させるポイントとは? | ネオキャリア|採用支援サービスポータルサイト (neo-career.co.jp)
別企業では、学生さんに配るパンフレットは”いかに親御さんに安心してもらえるか”
という点を盛り込んで作成したと言っていました。
具体的には
・コロナ禍でも黒字化&飛躍できた理由
・コロナに強いさまざまな事業展開(ライセンス事業プロデュース事業など)
・具体的な昇給事例 (入社何年目でどういう役職についてるか)
・研修制度(大分類で3種類、さらに細分化され13種類の研修制度)⇒将来的スキルアップ面
このような内容を具体的に書くことで”この会社なら入社させても大丈夫!”と
親御さんの安心感に繋がる作り方をしています。
★郊外の商業施設の人の出入りがすごい!?
こちらは商業施設への新規出店をしている担当者から聞いた話です。
どうやら埼玉県久喜にあるモラージュ菖蒲の集客率がとても良いみたいで、
外食事業部の担当者曰く、平日の午後13時30分に視察にいったところ
ウェイティングが発生しているお店があったとのことでした。
モラージュ菖蒲 公式ホームページ|mallage SHOBU
要因としてはこのエリアに住む世帯が小さい子供連れの家族層の比率が
高いことが一つあると考えます。
家族連れの来店が多い商業施設はコロナ禍でも人気があり、
一方で高齢者や高所得者層が多いエリアの商業施設は集客率が悪い傾向はあるようです。
館の集客率がお店の売上に大きく影響するため、コロナ禍ではより慎重に
行わなければなりません。
ちなみにですが、商業施設の中でもラゾーナ川崎は集客率が断トツで良く、
人気店は頻繁に誘致されているみたいです。
ラゾーナ川崎プラザ (mitsui-shopping-park.com)
あとは幕張とかもかなり好調と企業の担当者は口をそろえて言っています。
やはり人気商業施設の共通点としては若い世代をターゲットに上手く集客できている施設とい
う点でしょうか。
★自社の社員を他飲食店へ出向させるビジネスがある!?
飲食業では売上が戻らず、正社員の雇用を維持するのが困難なケースが非常に増えています。
お店は売上出ない、正社員の雇用は維持しなければいけない!
そんな悩みを解決するビジネスが台頭しています。
コロナ禍の雇用維持を支援。在籍出向マッチングサービスmutualyの無料登録企業を募集|@人事ONLINE (at-jinji.jp)
在籍出向マッチングというサービスで、
“雇用は派遣元企業に籍を残したまま、人手不足の企業へ出向してもらう”という
ビジネスで雇用維持したい企業と人手不足の企業を結び付けるマッチングサービスを
手掛ける業者が増えてきています。
居酒屋業態を都内中心に出店している企業はけっこうこのサービスを
既に利用していると聞きます。
中には、そのまま出向先に留まっても構わないという声も・・・。
既存スタッフが余剰している場合は、こういうサービスを活用し雇用維持をするというのもコ
ロナ禍では一つの手段として有効ですね。
★製造部門を積極採用中の業界とは!?
飲食業の中でも比較的業績が好調な業界として『ベーカリー』『スイーツ』が挙げられます。
例えば、フレイバーワークスが手掛ける「Boul ange」や高級食パンブームと言われる中で
食パン専門店の一本堂なんかは新規出店をどんどんしています。
BRAND LIST | BAYCREW’S GROUP (baycrews.co.jp)
またスイーツ系の業界と言えば、果実円リーベルなんかは今年に大型店舗をいくつか新規出店
しています。
フルーツパフェ パンケーキ フルーツサンドなら果実園 (kajitsuen.jp)
業績が好調という背景+12月のクリスマス需要に向けて、製造部門のスタッフやパティシエ
を積極採用しているのがこの2つの業界です。
ただし、朝5時、6時出勤が当たり前の製造スタッフを採用するのは
けっこう難しい傾向があります。
飲食ではないですが、スーパーなんかも製造スタッフ、特に精肉加工や鮮魚加工は
もともと人手不足だったという点に加えて業績好調という背景から
スタッフ補充を積極的にしています。
加工スタッフも総合媒体でも専門媒体でも募集が難しい分野となりますので対策は必要です。
★総合媒体の飲食志望者が急激に低下している!?
大手飲食チェーン(店舗数規模300店~)から聞いた話となります。
年間採用スケジュール100人を超えている企業A社は
今までリクナビ、doda、エン転職などの総合媒体に加えて人材紹介で
大量の採用をしてきました。
ところが最近では例年通りの応募数が入らず四苦八苦。
そこで採用スケジュールに間に合わせるために今まで利用してこなかった
飲食専門媒体でも追加掲載を検討しているという声がありました。
総合媒体側は飲食業を希望している求職者数を出さないため、正確な数値は不明ですが
同じような背景からの問い合わせが今月3社あったことからも確実に求職者数が減少している
はずです。
一方で飲食専門媒体は求職者の数が一気に増加。
コロナ前の求職者は15万人程度でしたが、現在は20万人を超えています。
応募率で見るとコロナ前比130%~150%となっています。
”求職者の数が増えたが、求人掲載数が減っている”
こんな状況から応募率は増加しています。
【関東版】求人@飲食店.COMサイトトレンドデータ(2021年8月) 飲食店.COM (inshokuten.com)
こちらが今月のトレンド情報でした。
最後までご覧いただき有難うございます!