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前書き
フードデリバリーを始める準備は整ったけれど、実際どのような商品が注文されやすいのかという点は皆さん疑問に思われていることかと思います。
実際、支援先への初回打合せの際は『店内飲食で提供しているメニューをそのままアプリへ掲載すれば、注文が入るのではないか』と質問を頂いたりもします。
アプリを見ても店内飲食と全く同じメニューをデリバリー商品として提供しているお店も多いはずです。
この記事では、注文されやすいお料理について解説していきたいと思います。
大前提
まずはデリバリーを注文するおおまかな利用動機を挙げてみます。
・家で料理を作るのが手間だから、デリバリーで済ませたい
・買い物へ行く時間が無い、または手間を省きたいからデリバリーで済ませたい
・仕事が忙しく、デリバリーで食事を短時間で終わらせたい
・仕事で帰るのが遅くなったから、デリバリーでお腹いっぱいになりたい
忙しくて料理を作る時間が無いからデリバリーで済ます
買い物へ行ったり、料理を作るのが面倒であるからデリバリーで済ます
このあたりがデリバリーを頼む人の大まかな利用動機となります。
そのため1品料理として完結する『お弁当系』『丼系』は注文されやすい傾向があります。
またメイン料理とサイドメニューやドリンクが選べるセットメニューもお得感、満足感が得やすいため比較的注文が入りやすい商品として挙げられます。
逆によくある失敗例として挙げられるのが居酒屋が『おつまみ系』メニューをそのままデリバリー商品として提供している事例です。1品料理として完結せずに、上記の利用動機に該当しづらいため、注文がなかなか入りません。
大手の居酒屋や串カツチェーン店が、初期の段階ではおつまみメニューをメインに掲載していましたが今は串カツ弁当や串カツ盛り合わせなどをページ上位に掲載しています。
これは注文が入らなかった為、お弁当メニューの開発を行い、メニューを刷新したという背景があります。
もしおつまみ系メニューをデリバリーとして打ち出すならば、2~4人前で食べることができるオードブルなどとして打ち出すのが良いでしょう。それならば同僚や友達同士での宅のみ需要やオンライン飲み会の際のおつまみ需要として注文される傾向があります。
テイクアウトについて
駅前のテイクアウト専門店であれば、テイクアウトでの売上も上がります。
ただ駅前で持ち帰りをする際は、アプリでの事前予約までして注文する方は非常に少ないのではないでしょうか?
おそらくテイクアウトを利用する際は店舗でそのまま注文をして、待ち時間なしで商品を受け取ることが多いですよね。
その際わざわざ事前にアプリで注文をして、店舗まで行って多少の時間を待った上で
商品を受け取る人はかなり少ないです。
実際にUber Eats やmenu、picksなどはテイクアウト商品としても掲載が可能ですが
テイクアウトはほぼ注文が入りません!
アプリを利用した場合のテイクアウトとデリバリー注文の実際の比率はご存じでしょうか。
テイクアウト:デリバリー=2:8くらいです。
よくクライアントからテイクアウトの売上、注文数が伸びないから何か改善策を案内して欲しいと要望頂きますが、テイクアウトだけじゃ売上は伸びません。断言します。
だって、ご近所のお店なら未だしも、家から1km離れたお店にわざわざ料理を取りに行きますか??そこまで行くなら店内で食べてしまった方が良くないですか?(家に持ち帰ってる間にお料理冷めてしまうし…)
※行列店ならば、並ばなくて済むのでメリットはあります。
配達について不信、不安はあるかと思いますがデリバリーやらないとサービス利用する意味があまり無いです。その点は保温性の高い容器を選定したり、電子レンジで容器ごと温め可能なものを利用するなり、中身がこぼれない容器などで対策をしましょう。
私は月に15回程度デリバリーを利用しますが、中身がこぼれていたのは1回くらいしかありません。それよりも普段行けないお店の料理を食べれる喜びの方が大きいです。
※お寿司系だと、中身が偏ってしまうケースは度々ありますが、その点もスペースの少ない容器へ変更しましょう。
また配達圏は3km程度で、注文されやすいのは大体2km圏内のお店なので約15分程度が配達時間となります。
ですのでデリバリー対応をして売上を伸ばしていくことが必須となります。